「第1回全国スキー大会」の開催(1914年)

大正2年(1914年)2月11日、高田にて「第1回全国スキー大会」が開催された。

この大会は日本スキー倶楽部主催で行われ、長距離競争を種目としていたが、「全国」とは名ばかりで、実際は大半が地元高田出身選手で占められた。前述の長岡外史らスキー倶楽部の中心人物が相次いで高田を離れた為、横の連携が行き届かなくなった事から、新潟県外の選手が集まりにくくなったからである。

出場選手には、軍人・逓信・営林・鉄道等の職員、中学・師範学校・農学校の生徒がいて、高田郊外の旭山レルヒコース・城山コースを使用しての競技だった。しかし競技に際し明確なルールも作らなかったので、選手達は趣向を凝らしたレースを行った。登りになると杖に鉤(かぎ)をつけ木に引っ掛けて杖を引っ張って登ったり、ゴール近くまで来るとスキーをぬぎ担いで走ってゴールしたりと無茶苦茶なレースでタイムを競ったのである。

この全国スキー大会は毎年開催され、そこから田中光武・村山伊之助・村山紀一郎・南雲寅太・上田潤一・小川太三郎・永田弘・川瀬慎一・佐藤誠治・瀬尾省三・柿村敬二・富永正信・田中義武・近藤文太・水島進・永田実・古川義一・吉越立郎・保科武雄・上石巌・朝枝政夫・近藤守栄・池田平八郎といった多くの名選手も養成された。
ちなみに第6回大会では樺太から桜庭留三郎・草薙清一、そして第8回大会では早稲田大学の選手達が参加している。早大は大正9年に山岳スキー部が創設され、その第1期生が大会に参加してきたのだが、この時は熟練された地元の中学生に全く歯が立たなかったという。
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by wataridori21 | 2009-07-18 20:00


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