第2回全日本スキー選手権大会(1924年)

大正13年(1924年)2月、新潟県高田にて、第2回全日本スキー選手権大会が開催された。

前回の北海道・小樽大会では地元・北海道勢がタイトルの大半を制した事から、今回は開催地・新潟県勢の巻き返しが期待されていた。距離の会場はレルヒコースとなったが、前回の小樽と違い急斜面のいわゆる滑降コースだったので、「地の利」を大いに生かした地元選手が上位を占めていった。

今回は関東地区は予選の関係から不参加、そのかわり早稲田大学が信越地区の代表に加わり、早大は夏から壮絶な練習を重ね、本大会ではリレー競技で見事に優勝、距離10kmで中川新が1位を勝ち取った。
さらに1kmで山崎正弘(妙高クラブ)、4kmで矢沢武雄(高田中)が1位と、信越地区が距離種目を独占していった。
しかしジャンプではさすがに北海道勢は強く、緒方直光(北海道大学)が1位。永田弘(早稲田大)が緒方を上回る距離を飛んだが飛型点で及ばず3位となった。当時の観衆はジャンプ競技のルールが判らず、この順位に対して抗議が殺到したという。

スラロームでは、テレマークで萱場哲男(樺太豊原)、クリスチャニアで相川正義(北海道大)と、前回新潟県勢が獲得していたタイトルを、今度は北海道・樺太勢が奪取している。ちなみにこの2つのスラローム競技はこの大会を最後に廃止。この後、アルペン競技の種目は第15回大会まで行われていない。

この大会で、本州勢は前回大会での雪辱を果たした。それと同時に、早稲田大学と北海道大学の選手の活躍が目覚しく、これより数年はこの2つの大学が日本のスキー界を牽引する大きな存在となっていくのである。
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by wataridori21 | 2009-07-26 07:34


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