ガルミッシュ五輪の日本代表選手選考(1935年)

昭和10年(1935年)、ドイツで開催されるガルミッシュ五輪を翌年に向かえ、全日本学生選手権と全日本選手権はいずれも北海道で行われた。

1月19日、第8回全日本学生選手権が小樽で開催。各競技ともに早大・明大が強く、この2校が上位をほぼ独占していったのに対し、地元の北大・小樽高商が低迷。特にかつて無敵を誇った北大スキー部の落ち込みが目を引く。

距離45km 1位→坪川武重(早大、4時間28分27秒)2位→井浦正雄(日大)3位→関秀雄(明大)
距離18km 1位→野崎壇一(早大、1時間53分55秒)2位→三上保(北大)3位→安味貞信(明大)
複合競技  1位→安味貞信(明大)2位→可児久男(早大)3位→森敏雄(明大)
ジャンプ競技 1位→竜田峻次(早大)2位→森敏雄(明大)3位→宮島巌(小樽高商)
40kmリレー 1位→早大(野崎壇一・山口靖夫・可児久男・坪川武重)2位→明大、3位→北大

2月9日、3日間の日程で第13回全日本スキー選手権が札幌で開催、これはガルミッシュ五輪の選手選考を兼ねた大会であったが、清水麟一と前回大会の距離優勝者・箕輪正治が欠場している。
距離60kmで大夕張炭鉱から初参加の岡崎作治が1位に入り、大会関係者を驚かせた。しかし五輪選考では年齢制限にかかり落選している。
大会全般に荒れ模様の天気で、特にリレーでは早大・明大がワックスの失敗などで総崩れとなり青森林友が優勝する番狂わせが起った。

距離60km 1位→岡崎作治(大夕張炭鉱、5時間22分22秒)2位→岡山忠雄(泊居)3位→但野寛(旭鉄)
距離17km 少年1位→中村井三郎(名寄中、1時間25分54秒)成年1位→山田伸三(青森林友、1時間20分23秒)壮年1位→南留三郎(札商、1時間36分7秒)
複合競技  少年1位→栄野三郎(豊原府)成年1位→関口勇(若老会)壮年1位→高橋源三(盛岡)
ジャンプ競技 少年1位→亀森隆(北海中、38.5m、56m)成年1位→安達五郎(札鉄、58m、59m)壮年1位→秋野武夫(34.5m、35m)
32kmリレー 1位→青森林友(立田清・神田太郎・山田銀蔵・山田伸三、2時間57分25秒)2位→明大、3位豊原

2月11日、五輪選手の選考が行われ15名が1次候補に選出。3月17日から29日まで小樽で合宿を行い、4月27日に東京で2次審査が行われ、五輪選手メンバーが次の通りとなった。

監督→広田戸七郎
トレーナー→秋野武夫(飛躍)、高橋昴(距離)
選手・飛躍→安達五郎(小樽中出)、竜田峻次(早大)、宮島巌(小樽高商)、伊黒正次(北大出)
選手・複合→関口勇(北海商出)、関戸力(小樽商業)
選手・距離→山田伸三(青森林友)、山田銀蔵(青森林友)、岡山忠雄(樺太泊居)、但野寛(旭川中出)
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by wataridori21 | 2009-08-24 07:23


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