2006年、前年の覇者・千葉ロッテマリーンズは4位に終わった。
後半戦に限っては、マリーンズファンにとってまさに「悪夢」の2ヶ月半だったに違いない。 今季終了間際、ボビー・バレンタイン監督はチームの低迷理由に「WBCが原因」と語っていた。 確かにWBCにマリーンズ勢は8人も出場していた。彼らは1月・正月明けから体をつくり、2月のアジア予選からプレーしていた。つまり実質2ヶ月多くシーズンを送っていたわけだ。 WBC閉幕後、シーズン開始当初はまずまずのスタートだったし、交流戦では見事優勝するなど、前半戦は「さすが日本一チーム」と思わせる成績だった。 しかしオールスター明けから大きく連敗を繰り返した。とくに、前年チームの日本一の立役者だった渡辺俊介・藤田宗一・今江敏晃・西岡剛・サブローの5人は目を覆うばかりの数字になり、しだいに見るからにチームから活気が失われていく様子が見えるようになった。 終わってみればプレーオフはおろか、3位・福岡ソフトバンクホークスに大きく水をあけられた4位となってしまった。 確かにWBCの影響は大きかったが、投手陣では清水直行・小林宏之・薮田安彦・小林雅英、野手では福浦和也・里崎智也らが好成績を残している。ただベニーを除く外国人勢が揃って不振続きだったのが誤算。ケビン・バーン、マット・フランコ、ヴァル・パスクチ、ワトソンといった外国人勢が機能しなかったのはチームにとって痛かった。 そして残念だったのは、主力が不振の状態でありながら、それを押しのける若手の底上げがうまく出来なかったことだ。成瀬善久・青野毅・大松尚免・塀内久雄らが起用されたが、チーム戦力の底上げまでには至らなかった。 来季の千葉ロッテは、外国人選手の好不調がチーム躍進の鍵を握ると思う。西岡を筆頭に1・2番タイプは大勢いるので、あとはクリーンアップの強化に掛かっている。 それだけに来季の新外国人の活躍に注目していきたい。
by wataridori21
| 2006-11-17 22:47
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