世界身体障害者野球日本大会

先ほどNHKの「にんげんドキュメント」で11月4・5日に兵庫県神戸市のスカイマークスタジアム(プロ野球・オリックスバファローズの本拠地)で開催された「第1回世界身体障害者野球日本大会」(日本身体障害者野球連盟主催)についてのドキュメンタリー番組が放送されていた。

僕自身この大会が開催されていた事自体まったく知らなかったが、とても興味深い番組だった。大会出場チームは日本の他にアメリカ・韓国・台湾で、4チームによるリーグ戦総当りで1位となると優勝(ちなみに各チームのユニフォームはWBCとまったく同じ)。障害者野球でここまで大きな大会があったとは…

障害者の野球選手と言うとまっさきに思い出すのは元メジャーリーグ選手・ジム・アボット投手。彼は生まれつき右手がなかったが、アマ時代の1988年、全米チームの主戦投手としてソウルオリンピックに出場し、決勝戦で野茂英雄・古田敦也を擁する日本に勝利し金メダルを獲得した。その後、アナハイム・エンゼルスに入団しエース格の投手として通算87勝を挙げている。
今でも彼の投球フォームが忘れられない。左投手で、右腕脇にグローブを挟み、投球後に左手をグローブに差し込んで打球処理に備える。あの颯爽とした姿は、当時の野球ファンすべてに大きな感動を与えたものだ。

今回の大会に出場する全日本チームは全国の障害者野球チームから選抜された選手達で構成されていた。彼らを見ていると、アボット投手の姿がだぶる。特に内野手の面々が片手で打球処理をしている姿には素直に感動した。
練習後に選手達が1つの部屋に集まる。雑談の中であるベテラン選手が語った。
「いつも俺達は周りから比べられる。でも俺達は、俺達にしか出来ない野球をするんだ。それがオンリーワンだと、俺は思う」

そして全日本チームは大会で他チームを圧倒し、大会の初代王座となる。
大会終了後、選手の1人が言う。
「今までだったらね、身障者の大会で優勝して『おめでとう』と言われても素直に喜べなかった。でも、今は正直に『ありがとう』と言える。これからは障害を負ったことを隠さずに、1人の人間として、堂々と生きていきたい」

この番組は本当にたまたま観たけれど、何か、胸にくるものがあって、つい書いてしまいました。
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by wataridori21 | 2006-12-01 23:36


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