携帯版スポニチ野球を覗いたら、広島カープ・黒田博樹投手のインタビューが掲載されていた。
黒田投手は昨年13勝を挙げ、防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲得した。しかし同年FA資格を取得し、宣言するかどうかでシーズンオフに大きな話題となった。セ・パ両リーグの各球団はもちろん、アメリカ大リーグ数球団からもオファーが来るなど、いわゆる「黒田争奪戦」がヒートアップしたのだ。しかし彼は最終的にFA宣言を回避し、「国内なら生涯カープ」とカープファンだけでなく、多くのプロ野球ファンを感動させるコメントを出している。 今回のインタビュー記事で1番印象に残ったのは、巨人からの誘いを断った事について(以下、スポニチ野球・携帯サイトから抜粋) 「僕はエースのいるところに行きたくないし、エースとは生え抜きが自分でエース像をつくってなっていくもの。例えば阪神で井川が抜けたから、僕が行ってエースというのもちょっと違うような気がします」 全くその通り、エースは本来そうあるべきだ。やはりエースは特別な存在なのだから。 しかし改めて、黒田投手は本当に凄い投手になったと思う。僕は彼の新人時代(1997年)を思い出した。当時は同期の澤崎俊和投手が新人王に輝く活躍をしていた事もあって、あまり目立たない投手だった。 同チームには他にも、ダイナミックなピッチングフォームを見せていた山内泰幸投手や元巨人・斉藤雅樹投手とそっくりなフォームの山崎健投手、大ベテラン・大野豊投手、凄まじいスタミナの持ち主だったミンチー投手、加藤伸一投手、エースの佐々岡真司投手など…あの頃のカープ投手陣は個性派投手ばかりだったから、どちらかと言うと黒田投手は目立たない印象だった。 それが今では球界指折りの大投手になった。 実は個人的に、今年のセリーグは広島カープにかなり注目している。 野手では新井貴浩選手が「4番打者」としての風格を出してきているし、東出輝裕・梵英心両選手の二遊間が固まった為に守備力が大幅に向上している事など、去年1年間でチーム戦力が上がっている。あとは投手陣が更なるレベルアップを果たすと、今季セリーグで初めて導入される「クライマックスシリーズ」への出場(3位以内)が狙える可能性がある。僕はその可能性はかなり高いのではないか?と予想しているのだ。 広島カープは1991年以来リーグ優勝していないが、少なくとも2000年以降で、今年ほど戦力が充実して、チャンスのあるシーズンは記憶にない。それだけに頑張って欲しいね。
by wataridori21
| 2007-01-10 20:18
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