さて、昨日詳しく書けなかったノルディックスキー世界選手権の9日目の競技だが、改めて録画映像を見た。
まずノルディックコンバインド(複合)個人。 札幌・宮の森ジャンプ競技場で行われた前半ジャンプ。優勝候補だったマグナス・モアン選手(ノルウェー)が18位、そして3冠を狙っていたハンヌ・マンニネン選手(フィンランド)が何と24位と失速、ラミー・シャプイ選手(フランス)が1位、アニシュ・コイブランタ選手(フィンランド)が2位となる波乱の順位、世界選手権で2連覇しているロニー・アッカーマン選手(ドイツ)は5位、そして加藤太平選手が9位と健闘。 後半は札幌市・白旗山距離競技場でクロスカントリー(15km)。ジャンプ競技でのポイントをタイム差に換算してスタートする「グンダーセン方式」で行われた。 この日の札幌市は気温が高く、雪温が上昇した為、各選手苦しいレース展開。レース前半(7.5km)が終わった時点で2位スタートのコイブランタ選手が1位、5位スタートのアッカーマン選手はさすがにベテラン、当初のタイム差を34秒差を9.5差に縮めてきた。そして8位スタートだったビル・デモング選手(アメリカ)が1分40秒差を34秒(!)に縮めて4位、先頭だったシャプイ選手は大きく後退し5位。 そして11kmを通過したところでアッカーマン選手が遂に1位に浮上、コイブランタ選手が2位、デモング選手が17秒差で3位、そして何とハンヌ・マンニネン選手がスタート時3分20秒の差を1分33秒差の9位(!!)に上がってきた。 そこからはアッカーマンの独走。彼自身、時折笑顔を見せながらの余裕のレースを見せていく。解説の荻原健司氏は語る。「もう優勝を確信しての滑り、俄然元気が出てきた。非常に力強いですね。表情がにこやかですね。本人も気持ちよく走っているのではないでしょうか。ナンバーが前回大会と同じ5番、自分はチャンピオンの番号を付けているんだ、『王者は自分だ』いう気持ちがあるんでしょうね」 そして白旗山距離競技場に入るとアッカーマン選手が余裕の1位でゴール、彼は世界選手権の3連覇を達成した。そして2位争いは熾烈を極め、最終コーナーからバックストレートでコイブランタ・デモング両選手が並ぶデッドヒート、最後は僅か0.2秒差でデモング選手が「精一杯、足を伸ばして」逆転ゴールで2位、コイブランタ選手が3位となった。ハンヌ・マンニネン選手は1分15秒差で何と6位入賞、やはりクロカンは強い…(汗) 1位→ロニー・アッカーマン選手(ドイツ)、2位→ビル・デモング選手(アメリカ)、3位→アニシュ・コイブランタ選手(フィンランド) 本当に楽しいレースだったね。
by wataridori21
| 2007-03-04 09:23
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