人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フリースタイル世界選手権・モーグル競技(女子)

すっかり更新が遅くなってしまった。実は風邪を引いてしまったので、前回の書き込みも高熱で右往左往しながらだったから、自分でも何を書いているのか上の空だったし…(汗)

さて、まだ回復していないけれど、とりあえず書いてみますか!
フリースタイル世界選手権モーグル競技は、日本チームにとっては不本意な結果となってしまった。予選(上位16位まで決勝進出)では女子では上村愛子選手(北野建設)のみと通過、若手成長株の伊藤みき選手は残念ながら17位で惜しくも落選。男子は上野修選手が19位が最高位で全員予選落ちとなった。

…しかし、コースがかなり荒れていたようで。

場所はイタリアのマドンナ・ディ・カンピリオ。現地の気温は2度。テレビでは競技開始前に大会の見所やコースの状況が詳しく解説されていく。

解説の里谷多英選手の説明では「全体的に、滑ってコブを付けたと言うよりもコブを盛ってるんで、尖がったコブで、ちょっと滑りづらい」
同時解説の原大虎氏は「見た感じ、凄いテクニカルで、セクションが短いという事で、ジャッジからすると減点をもの凄く大きく取るんじゃないか、ミスの少ない選手が上に行くんじゃないか」

しかし、途中で実況の谷口広明アナがポツリ「なかなかいい景色ですね」、テレビでは、

延々と地元の観光映像が…(笑)

さあ、競技開始。しかし名選手達が次々と失敗の連続、ミッシェル・ローク選手(アメリカ)、特にオードレイ・ロビショー選手(カナダ)の2度の転倒は痛々しかった。ああ、ニコラ・スドバ選手(チェコ)も失敗、シャノン・バーキー選手(アメリカ)はエアを「遠慮がち」に飛んで点数が伸びず、マルガリータ・マーブラ選手(オーストリア)は第1エア後のターンで暴走してしまい減点、

原大虎氏は「ジャンプ台とラインがずれている。第1エアのジャンプ台の真ん中を飛ぶんじゃなくて、ラインに寄って飛ばないといけなくなっている」
里谷選手は「ジャストでランディングして、ああいうふうに穴が空いてスキーが止まって、前につんのめっちゃっているんで『コースを直して』って言いたいですね、選手がかわいそう」

それほどの悪条件の中でベスト3に輝いた選手は次の3人。
地元のデボラ・スカンジオ選手(イタリア)が第1エアで360、第2エアはバックフリップを決めタイムは24.41、最後は飛び上がってゴール、彼女が3位で銅メダル。
クリスティー・リチャーズ選手(カナダ)は第1エアで360、ターンも綺麗で第2エアのバックフリップも決まりタイムは24.73、特にターンがとても綺麗だった。
女子のトリはこの人、女王ジェニファー・ハイル選手(カナダ)、スタート前からもの凄い気合が入っているのが画面から分かる。第1エアの360、ターンと無難にクリアしたがバックフリップ+アイアンクロスと決めたが着地で崩れて、タイムは24.60で惜しくも優勝ならず。

1位→クリスティー・リチャーズ選手(カナダ)、2位→ジェニファー・ハイル選手(カナダ)、デボラ・スカンジオ選手(イタリア)

特にスカンジオ選手の喜びようは観ていて良かった。地元イタリアで開催の世界選手権での銅メダルだけに嬉しかっただろう、本当におめでとうございます。

上村愛子選手は第1エアでコーク720を行ったが着地でタッチダウン、残念ながら14位となった。里谷選手は「ポジションが後ろ気味、まだ調子に乗れてないのかな」。FIS大会では今季終了、このあとの日本選手権では頑張ってください。

この大会で話題になっていたのがもう1つ。一時引退していたが大会前から復帰が噂されていた、カーリー・トゥルー選手(ノルウェー)も出場してきた事だ。彼女は元女子モーグル女王だったが1年前に引退し、現在は服飾デザイナーとして活躍しているという。しかし第1エアで鮮やかなDスピンを決めたのには驚いた。1年ブランクがあった筈なのに…これで「一夜限りの復活」なの?(汗)
by wataridori21 | 2007-03-11 16:28


<< フリースタイル世界選手権・モー... もうすぐ始まるフリースタイル世... >>