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フィギュアスケート世界選手権・男子シングル(ショートプログラム)

東京体育館で開催されているISU世界フィギュアスケート選手権大会2007は2日目。今日はペア・フリースケーティング(FS)と男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われた。
ペア・FSに関してはテレビ放送が明日となっているので後日書くとして、今回は男子シングル・SPについて。

シングル・SPは、技術点と構成点の合計から、規定による減点を行った総得点で順位を決める
技術点とは「アクセルジャンプ(2回転半か3回転半)」、「ステップからのソロジャンプ」、「ジャンプコンビネーション(ソロジャンプと同一ではいけない)」、「フライングスピン(8回転以上である事)」、「1度の足替えスピン(キャメルまたはシットスピン)」,「スピンコンビネーション(それぞれ6回転以上が必須)」、「異なる2種類のステップシークェンス」の8つの要素を2分50秒で完成させ、これを採点した合計。
構成点とは「スケート技術」、「要素のつなぎ」、「演技力」、「振り付け」、「曲の解釈」の5項目をそれぞれ10点満点で評価し、各項目の平均点に荷重を与え、それらを合計した点で決められる。
技術・構成ともに、規定を正確にこなした選手が上位に進出できるのだが、今回は出場選手がハイレベルな顔ぶれな為、SPでありながら4回転に挑戦する選手が異常なまでに目立った。その中で上位を占めた選手達の演技を見ていく。

まず、トリノ五輪・銅メダリストのジェフリー・バトル選手(カナダ)。曲は「アディオス・ノニーノ」、序盤からコンビネーションジャンプ(3フリップ-3トゥループ)、3アクセル、そこから鮮やかなステップの数々、レイバックスピン、フィニッシュ後には観客からスタンディングオベーション。
先日の全米選手権で優勝したばかりのエヴァン・ライサチェク選手(アメリカ)は「パッション」のテーマで演技。コンビネーションジャンプ(4回転トゥループ-2トゥループ)、3アクセル、3フリップ、ストレートラインステップシークェンス(リンクの先から先まで直線上でステップを行う)。しかし「要素のつなぎ」で点数が伸びなかった。
トリノ五輪・銀メダリストのステファン・ランビエール選手(スイス)は「ブラッド・ダイアモンド」のテーマで演技、しかし序盤の3アクセルで転倒、3トゥループ-2トゥループ(予定ではここで4回転を飛ぶはずだった)、鮮やかなステップで挽回して見せたが、やはり数ヶ月のブランクは大きかったか、終了後は浮かない表情を見せていた。
大会前に足を故障していたブライアン・ジュベール選手(フランス)は「ジェームズ・ボンド・ダイ・アナザー・デイ」のテーマで演技。コンビネーションジャンプ(4回転トゥループ-3回転トゥループ)、3アクセル、3フリップ、華麗なステップシークェンス。さすがにジャンプはお手のものだった。
故障の影響が心配されていたジョニー・ウィアー選手(アメリカ)は「キング・オブ・チェス」のテーマに乗って演技。3アクセル、コンビネーションジャンプ(3ループ-3トゥループ)、そしてステップシークェンス。
去年の全日本選手権優勝者・高橋大輔選手(日本)は「バイオリン協奏曲/チャイコフスキー作曲」のテーマで演技。コンビネーションジャンプ(3フリップ-2トゥループ(予定では3トゥループ))、3アクセル、3ルッツ、ストレートラインステップシークェンス。4回転ばかりが話題になるが、この選手はステップの鮮やかさも素晴らしい。

さて、SPを終わって順位は次の通り、
1位→ブライアン・ジュベール選手(フランス)、2位→ジェフリー・バトル選手(カナダ)、3位→高橋大輔選手(日本)、4位→ジョニー・ウィアー選手(アメリカ)、5位→エヴァン・ライサチェク選手(アメリカ)

明日の男子・フリーが楽しみだね。
by wataridori21 | 2007-03-22 00:30


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