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高橋大輔選手(フィギュアスケート選手)その2

さて、高橋大輔選手の演技を細かく書いてみましょうか!

僕自身、フリースケーティング(FS)が始まる前に滑走順を見た時点で「かなり苦しいかな…」と思っていた。ステファン・ランビエール選手、ブライアン・ジュベール選手と、ハッキリ言って格上の選手の演技の直後に滑走する事になってしまっただけに、どう見ても不利だろうな…と予想していたのだ。

テーマ曲の「オペラ座の怪人」が流れ始めた時、高橋選手は何とか呼吸を整えようとしていた。この姿は去年暮れの全日本選手権での、自信に満ちた表情とは全く違う。極度の緊張感のままでスタートした。
軽快なステップから4回転トゥループを決めるが手を付いてしまった。しかし気を取り直して3アクセル、ゆったりとしたステップからコンビネーションジャンプ(3アクセル-2トゥループ)、彼の持ち味である鮮やかなサーキュラーステップシークエンス、シットスピン-キャメルスピン、コンビネーションジャンプ(3フリップ-3トゥループ)。
華麗なステップから、コンビネーションジャンプ(3ルッツ-2トゥループ-2ループ)、ステップを挟んで、3ループ、3フリップ、3サルコウ、これでジャンプは全て終了…しかしシットスピンでバランスを崩す、どうやらスタミナが切れてきたようだ。
観客も彼の状態を察知したのだろう、会場全体から手拍子で後押しする。最後の力を振り絞ってのストレートラインステップシークエンス、もう気力だけだっただろう、見るからにヘトヘトの状態でフィニッシュ。

目を潤ませながら観客に挨拶、コーチと抱き合いキス&クライへ、点数が出ると大歓声、2位となりメダル確定(その後、ジェフリー・バトル選手が6位に後退した為、銀メダル獲得が決まった)
高橋選手が顔をクシャクシャにしながらコーチと抱き合う姿は感動的だった。

解説の荒川静香氏は高橋選手の姿を見ながら「彼のこの表情からも、彼が今シーズン背負ってきたものが、本当に伝わってきますね」


すべての力を使い果たしたと言っていいだろう、本当によく頑張った。最高の滑りだったね。
高橋選手、本当におめでとうございます。

※この記事をUPした当初、解説を「八木沼純子氏」と書いたが後でビデオを見直したら荒川静香氏と分かったため訂正した。どうやら荒川氏は、高橋選手の演技に興奮して声が上ずっていたのかな?思わず八木沼氏の声と聞き間違えてしまった。聞いた当初は荒川氏だとは思わなかった…(汗)
彼女は以外に「熱いハート」の持ち主なのかも知れない…
by wataridori21 | 2007-03-23 00:28


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