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安藤美姫選手(フィギュアスケート選手)その3

いよいよ今日(10/27)からグランプリシリーズが開幕する。

第1戦はスケートアメリカ。女子は期待の安藤美姫選手が出場する。前にもこのブログで詳しい経歴は書いたので、ここではあえて書かない。女王としての演技が今シーズン、どこまで伸びていくのか今から楽しみだ。

Number620(2005年2月10日号)では、当時まだ17歳だった頃の安藤選手が特集されていた。
すでに3年前(2002年)のジュニアグランプリシリーズにて、女子選手では初となる4回転サルコウを成功させ、2003・04年と全日本選手権連覇を達成し、この年、日本女子選手では人気・実力No.1の呼び声が高くなってきていた。
この記事では3月にモスクワにて開催される事になっていた世界選手権への出場を前に、取材を受けたのである。
前年暮れのグランプリシリーズでの事、年末年始のエキシビションやアイスショーで多忙となり、殆ど家族と過ごせなかった事、自身のトレードマークであるジャンプの事、前年の世界選手権の覇者・荒川静香選手や当時14歳で自身の練習相手でもあった期待の若手・浅田真央選手、幼少の頃に師事した門奈裕子コーチやシニアとなってから師事していた佐藤信夫コーチの事、自身の引退時期の事、プライベートでの恋の話…

そして自分自身の内面について、こう話した(以下、原文のまま抜粋。著者は宇都宮直子氏)、

「みんな、美姫のこと、強いって言うけれど、美姫は人が思っているほど強くないんです。精神的にも弱くて、人に何か言われるとすぐに悲しくなるし、泣いてしまう」

この記事から今日まで、僅か2年半あまり。
人はここまで変われるものなのだろうか?

トリノ五輪での挫折、強烈なバッシングを乗り越え、今年(2007年)の世界選手権での優勝。キスアンドクライでの涙は印象的だった。

本当にたくましくなった、本当に…
もう気安く「ミキティ」なんて呼べなくなったね…

今年は真価を問われるシーズンとなるのは間違いない。去シーズンは「挑戦者」として各大会を乗り越えた。しかし今シーズンは違う。
彼女は今シーズン中、常に「女王」の称号がついて回る立場になった、つまり「他の全女子選手から追われる立場」に変わったのである。この重圧に耐えて、長いシーズンを乗り越えなければならない。まだ19歳の彼女が、これから沢山の苦難に正面から立ち向かっていかなければならない。

先日の日米対抗戦を観るかぎり、体調は万全ではない。
けれどもこの苦難は何としてでも乗り越えて欲しい。ここを乗り越えれば誰もが認める「真の女王」になれる。
世界中のフィギュアスケートファンの記憶に残る選手として、一時代を築いて欲しい。

僕自身、心から応援していますので、安藤選手、頑張ってください。
by wataridori21 | 2007-10-27 02:08


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