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WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ

ひょんな事から観た試合。普段ボクシングを見る機会なんて殆どなかったのだが、話題のWBA世界ピャンピオン・亀田興毅選手の防衛戦との事なのでテレビ観戦した。

亀田興毅選手といえば、8月に行われた世界戦で元WBAミニマム級暫定王者ファン・ランダエタ選手との世界戦を行い、判定で勝利した選手。しかしその判定が物議をかもし、その後テレビのワイドショーなどで亀田選手へのバッシングに発展した。その為、事態の収拾の意味をこめて、今回の防衛戦を、前回と同じ相手・ランダエタ選手に決め、昨日(12/20)、東京・有明コロシアムにて開催されたのだ。

結果は亀田選手の勝利。12ラウンドの末の判定結果だったが、内容は誰もが納得するものであり、これにより彼に対するバッシングは収束すると思われる。

それにしても、亀田選手の姿は印象的だった。試合前といい、試合中といい…

何が印象的かというと、彼の表情、彼の目つきである。何というか、とても静かな感じだった。終始落ち着いていた。
試合前に控え室での様子がテレビに映しだされた時は、「本当にこれからリングに上がるのか?」と思えるくらい穏やか。試合中も、途中で相手を挑発する行為をしながらも目つきは全く変わらなかった。沈着冷静そのものだった。対戦相手ランダエタ選手はずっと気が立っていて、明らかに動揺している様子が見て取れた。もしかしたら、リングに上がる前から勝負が付いていたのかも知れない。

亀田興毅選手、本当に20歳なのだろうか。20歳にしてあの表情、彼に関してはテレビのバラエティー番組などで見かけていたが、その時の印象とは全く違う。おそらく昨日が彼の本当の姿なのだろう。

彼の姿を観ながら僕は、大相撲の横綱・朝青龍関や柔道の谷亮子選手を思い出した。彼らも普段は愛嬌たっぷりの顔立ちなのだが、戦いの場に立つと表情が別人のように変わる。張り詰めた感じでもなく、だからといって消極的でもなく、感情が殆ど現れず、ただ相手を静かに見る。そして黙々と技を仕掛ける、彼らの目は常に静かなまま…昨日の亀田選手も同じ目つきをしていた。

やはり頂点に立つ格闘家は共通しているのだろう。常に冷静な目をしている。そして相手の僅かな隙を見逃さない。時にはわざと隙を作り、相手に餌を撒いたり、卓越した駆け引きの連続…ボクシングについての詳しい知識はないのだが、格闘技の面白さを存分に見せてくれた試合だった。

次の試合も楽しみだね。
by wataridori21 | 2006-12-21 18:48


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