スポーツ誌「Number」2/1号に日本ラグビーの特集記事が組まれており、その中に平尾誠二氏のインタビュー記事が掲載されていた。
「平尾誠二」といえば、かつて現役時代は同志社大・神戸製鋼の黄金時代の牽引車であり、日本ラグビー界のスーパースターだった。そして引退後には全日本代表チーム監督にも就任し活躍した経歴の持ち主。現在は神戸製鋼GMを務めている。 記事によると、かつて世界的に弱かった日本ラグビーが、2003年「トップリーグ」が発足して以来、年々レベルが上がって来ているという。昨年11月に行われたW杯アジア地区最終予選で日本は韓国相手に54-0の大差(!)で勝利。平尾氏は語る「今は危なげなく韓国には勝てる。僕の監督時代はそうではなかった。ずっと接戦でした」 そして今後の日本ラグビー界について平尾氏は語った。 「やはり代表チームの強化が一番です。野球でさえ世界大会が生まれた。国内だけの盛況ではスポーツはもう生き残れない。国際的な競技力がいつも問われてくる」 読みながら僕は思った。あらゆる面で、遠かった「世界」がとても身近になった現在、少なくとも「スポーツの世界」において国際競争に勝ち残れないスポーツは否応なく淘汰される時代に移ってきているように思える。これからは常に世界を相手にスポーツを捉える時代に入ったのかも知れない。 今日テレビで、来年の北京五輪・野球の全日本代表監督に就任した星野仙一氏の会見を見た。星野氏の言葉を聞きながら、「もうこれからは鎖国的な考えは捨てていかないといけない時代なんだな…」としみじみと実感した。 感慨深い気持ちとともに、なぜか淋しさも感じた。
by wataridori21
| 2007-01-26 00:16
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