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井上怜奈選手(フィギュアスケート選手)

いよいよ始まるISU世界フィギュアスケート選手権大会2007。今日はペアに出場する井上怜奈選手について書く。

ペアとは、文字通り男女2人がペアを組み演技を行う競技。スケーティング1つ取っても、2人の動きが全く同じだったり左右対称になったりと、いくつものバリエーションで行う。2人同時のステップ、スピン、サイドバイサイドジャンプ(2人が並んで同じジャンプを行う)、そしてスロージャンプ(男子が女子を投げ飛ばし、女子がジャンプをした上で着氷する)など、優雅でありながらアクロバティックな演技を見せるので、大いに見応えのある競技なのだ。

井上選手はかつて1992年アルベールビル五輪・フィギュアスケート・ペアに日本代表として出場(男子は小山朋昭選手)、94年にはシングル(当時彼女はこの部門でも日本人有数の実力者だった)でも出場した。
その後、98年の長野五輪には出場出来なかったが、2001年からジョン・ボールドウィン選手とペアを組み、アメリカの主要な大会で実績を積み重ね、2004年には全米選手権で見事に優勝。05年にアメリカ国籍を取得し、06年には全米選手権・四大陸選手権ともに優勝、トリノ五輪ではアメリカ代表として出場。
特にトリノ五輪での活躍は圧巻だった。ショートプログラム(SP)で五輪史上初となるスロートリプルアクセル(男子から放り投げられた女子が3回転半ジャンプを決めて着氷する)を成功させて、多くのファンを魅了(僕自身、成功直後にボールドウィン選手が思わずガッツポーズを見せた姿には大いに感動した)、しかしフリースケーティング(FS)では振るわず7位入賞に止まった。
そして06/07年シーズンも素晴らしい活躍を見せ、GPシリーズ・スケートアメリカ1位、全米選手権2位、そして四大陸選手権では3位の成績を収め、そして今回の世界選手権出場となった。

2月に行われた四大陸選手権では「Selection/プッチーニ作曲」のテーマで好演を見せた。
サイドバイサイド(2人同時)の3回転トゥループ、スロートリプルアクセル(この時は失敗していたが)やスロートリプルループ、ダブルツイストリフト…とにかくアクロバティックな演技が続き、僕自身ハラハラし通しだったが、とても美しく、優雅で楽しかった。

今回、井上選手にとって、東京での「凱旋演技」は感慨深いに違いない。ライバルとなる中国勢があまりにも強いだけに、メダルまで手が届くのか微妙ではあるが、今から本当に楽しみだね。

※井上選手のパートナー氏の名前については、この記事をUPした当初は「ボルドウィン」としたが、TV・新聞では「ボールドウィン」で表記した為、今後はこの名前を使う事とした。ちなみに英語表記では「John BALDWIN」となっており、場内アナウンスでも「ボルドウィン」に聞こえたのだが、この辺は本当に難しい。なお、Sky Aで放送された四大陸選手権では「バルドウィン」と呼ばれていたが、何とも紛らわしい…(汗)
by wataridori21 | 2007-03-20 00:48


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