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日本リーグの上位チームによる海外遠征と釜本邦茂の離脱

サッカー日本代表チームによるオリンピック銅メダル獲得で幕を閉じ、開けて1969年を迎えた。

銅メダルチームを輩出してきた、JSL(日本サッカーリーグ)の名門チームはこの年、次々と海外遠征を行い、国際交流と選手のレベルアップに努めた。

前年日本リーグで優勝したばかりの東洋工業が、タイのバンコクで開催されたアジアNO.1のクラブチームを決める第1回アジアチャンピオンクラブズトーナメント(後のAFCチャンピオンズリーグ)に出場し、3位となった。
この時の準決勝で韓国の陽地(ヤンジ)に敗退しての3位だったが、この陽地は当時の韓国政府の国策で強化されたクラブチームである。実は1966年のW杯イングランド大会で北朝鮮がアジア初のベスト8を達成した事に衝撃を受けて、国を挙げて代表チームを強化するべく築き上げたチームである。

更に、杉山隆一の在籍する三菱重工、釜本邦茂の在籍するヤンマーディーゼルもそれぞれ東南アジア遠征を実施した。
しかしここで思わぬアクシデントが起きた。釜本邦茂がウイルス性肝炎を患ってしまったのである。遠征中は単なる疲労と思い、帰国後も代表チームの試合などに出場していたのだが、6月に入ると病状が判明し、3ヶ月の入院が決まってしまった。

この年の日本代表チームの初試合は3月21日のメキシコのクラブチーム・ベラクルスとの対戦。そしてその後は2度目の来日となるミドルセックス・ワンダラーズ、そしてボルシア・メンヘングラッドバッハ(後に浦和レッズの監督となるケッペルもこの時に在籍していた)などとも対戦した。スコアは次の通り、

3月21日 ベラクルス(メキシコ)戦→1-3
3月23日 ベラクルス(メキシコ)戦→0-1

5月13日 ミドルセックス・ワンダラーズ(イギリス)戦→2-1
5月15日 ミドルセックス・ワンダラーズ(イギリス)戦→1-2

6月15日 ボルシア・メルヘングラッドバッハ戦→1-3
6月19日 ボルシア・メルヘングラッドバッハ戦→1-1
6月22日 ボルシア・メルヘングラッドバッハ戦→0-2
6月24日 ボルシア・メルヘングラッドバッハ戦→0-1

8月は恒例となったヨーロッパ遠征が始まり、西ドイツ・フランスへの遠征を行った。

8月02日 ASvヘルツォゲナウラッハ(西ドイツ)戦→0-0
8月03日 バイエルン・ホフ(西ドイツ)戦→0-3
8月06日 VFRマンハイム(西ドイツ)戦→2-1
8月09日 シュヴァインフルト05(西ドイツ)戦→0-1
8月13日 ヘッセン・カッセル(西ドイツ)戦→0-3
8月16日 ラシン・ストラスブール(フランス)戦→4-3

帰国後の9月、今度はブルガリアのチェルノモレと対戦。

9月17日 チェルノモレ(ブルガリア)戦→0-0
9月19日 チェルノモレ(ブルガリア)戦→1-4
9月21日 チェルノモレ(ブルガリア)戦→0-1

数多くの国際試合を重ねたが、ストライカー釜本邦茂が不在となった6月以降は得点力不足の兆候が顕著に現れてきた。

そして10月10日のW杯予選・第1戦が始まった。
by wataridori21 | 2007-12-10 17:44


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